iPhoneの背面の記号や数字ってじっくり観察したことありますか?
アルファベットや数字、読み方のわからない記号など様々ですが、もちろん意味なく印字されているわけではありません。
それぞれすべてにきちんと意味があって、アメリカやEU諸国などの機関から発行されている記号なんです。
この刻印が印字されていないと、該当の国内では販売することができなかったりするため、デザイン上邪魔になってしまうとしても必ず表示することが義務付けられています。
そこで今回は、iPhoneの背面に印字された「0682」やその他の記号について色々と詳しく調査してみたのでまとめてみたいと思います。
0682って?
各種記号が並ぶ中、ちょっと小さめに4ケタの数字が印字されていますよね。
この「0682」という数字ですが、実は隣の「CE」という記号とセットで意味を持ちます。
ヨーロッパ国内でiPhoneの様な情報通信機器を販売するためには、特定の機関にてテストを受けて認可される必要があるんですが、「CE」というのがその認可を受けましたという記号なんです。
そして隣の4ケタの数字で、どこの認証機関で認可を受けたのかを記載しているという構成になっているんです。
ちなみに「0682」はどこの認証機関かというと、「ドイツのCETECOM機関」を表す数字ということでした。
普段ボクたちが使っているiPhoneはドイツでチェックされた後、日本で販売されてるってことですね。
他にも色んな記号が
「CEマーク」以外にも色んな記号が印字されていますが、簡単にその内容をご紹介しておきたいと思います。
FCCマーク
「FC」マークに見えますが、よく見ると「C」の中にもうひとつ小さな「C」が描かれているのがわかるかと思います。
この「FCC」マークはCEマークと同様、アメリカ国内において情報通信機器を販売する際に必ず表示が必要なマークで、連邦通信委員会という機関で認可されたということを表しているんだそうです。
ゴミ箱マーク
ちょっとわかりにくいですが、ゴミ箱の様なボックスに大きく×マークが描かれた記号がありますよね。
これはEU諸国で付与される記号で、電子機器類を販売する場合はそれを廃棄・回収する際にもメーカー側が責任もって対応しなければいけないといった内容の法律が適用される場合に表示が必要になるみたいです。
要はEU国内ではAppleがきちんとリサイクル処理しろよ!って感じの内容ですかね。笑
!マーク
このびっくりマークに関してもEU諸国が発行している記号で、ヨーロッパ各国内において決められた電波以外の電波を使用する製品に対して表示が義務付けられています。
iPhoneは独自の周波数の電波を使用しているため、ヨーロッパで販売するためにはこの記号を印字しておかないといけないってわけですね。
最新機種には刻印されてないけど?
iPhone 8や、iPhone Xなどの最新機種の背面を見てみると、上記の記号が一切印字されておらず、Apple社の象徴である「リンゴマーク」と「iPhone」の文字しか印字されていないのがわかるかと思います。
もちろん各国の法律や規則が無くなってしまったというわけではなく、表記方法に関する義務が少し緩和された影響なんです。
時代の流れに即して、こういった認可マークなどに関しては電子データとして表示できればOK(E-ラベル法)という風に各国の法案が改正されたらしく、本体表面に印字する必要が無くなったみたいです。
背面はすっきりしたものの、じゃあその電子データはどこで確認できるのかというと、以下の手順で本体の設定アプリから確認できるみたいです。
- iPhoneの設定アプリを起動する。
- 「一般>情報」とタップする。
- 「法律に基づく情報>認証」とタップする。
この画面で、先ほど紹介してきた各記号が確認できたかと思います。
こうした表示義務の緩和によって、今まで渋々却下されてきたデザインの実装や、さらなる製品の小型化などにもつながる可能性があり、夢が広がりますよね。
まとめ
今回はiPhoneの背面に印字された「0682」に関するあれこれについて詳しくまとめてみました。
認証マークの一覧画面を見てると、背面に印字されていたもの以外にも結構な数の記号が存在していたことに気づきました。
普段何気なく使っているiPhoneですが、実は色んな国の色んな規則に縛られながら販売されていたということがわかってもらえたかなと思います。
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