パソコンやスマホなどのデジタル機器を使っていると、しばしば「環境依存文字」と言う単語を目にする機会があるかと思います。
なんとなく、表示がややこしい文字や普段あまり使われない文字、なんて思っている方も多いかもしれませんが、実際はどういう文字のことを表しているんでしょうか。
今回はこの「環境依存文字」について色々と情報をまとめてみたいと思います。
「環境依存文字」とは
まずは「環境依存文字」がどういった存在なのかについてざっくりと解説しておきたいと思います。
「環境依存文字」と言うのは、特定の環境でのみきちんと表示することができる文字のことを意味しています。
今でもたまにWebサイトやメール文などで見かける「文字化け」の原因にもなっているのがこの「環境依存文字」です。
ここでの「特定の環境」というのは、主に使用している機種や閲覧している言語の種類などのことを意味しています。
ちなみにこの「環境依存文字」というのは、昔は「機種依存文字」と呼ばれるのが一般的だったため、今でもよく見かけることがあります。
意味としてはどちらも全く同じものを指しているので、しっくりくる方で覚えておいてもいいかと思います。
「環境」の違い=「文字コード」の違い
上でも少し触れたように、「環境」というのは機種や言語の違いを意味しているんですが、もう少し厳密に言えば「文字コード」というものが関係しているんです。
「文字コード」というのはコンピューターが文字を認識する際の規約やルールのことです。
例えば、日本語で一般的に使用されている「文字コード」としては、以下のようなものがあります。
- Shift_JIS
- UTF-8
- EUC-JP
それぞれの「文字コード」では、基本的なひらがなやカタカナ、漢字などを除いて、一部独自の記号や絵文字などが割り当てられているんですが、これが「環境依存文字」なんです。
この「環境依存文字」はそれぞれの「文字コード」上でしか表示できないため、そのまま別の「文字コード」が適用された環境で表示すると、文字化けやエラーが起きてしまうというわけです。
「環境依存文字」の具体例
ではよく見かける「環境依存文字」の具体例をいくつか挙げておきます。
- 丸で囲まれた数字:①、②、③
- ローマ数字:Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
- 単位:㎝、㎏
- 省略記号:㈱、℡、№
- etc…
これらの文字をブログやメールなどで使用すると、受け取り手の環境によっては文字化けなどが起きてしまうこともあるため、一般的には使用を控える方がいいとされています。
まとめ
今回は、「環境依存文字」について色々と情報をまとめてみました。
現代では、パソコン一つとってもWindowsだったりiOSだったりと、ユーザーによって使用環境に違いがあるケースが多いです。
技術の進歩によって自動的に補完される場合なども増えてきましたが、ビジネスシーンなどでは結構致命的なトラブルになったりすることも考えられます。
そういったことを防ぐためにも、ご紹介した内容を頭の片隅に置いておいて頂けると幸いです。
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