「Google Chrome」と並び有名なWebブラウザ「Firefox」。
その拡張性の高さで、昔から根強い人気を誇っています。
ただ、Firefoxを使ってブラウジングしていると、突然「安全な接続ではありません」と記載されたエラー画面が表示されてしまうという報告が頻繁に上がっているようです。
どうやらWebサイトの証明書関連のエラーらしいんですが、どういった内容なんでしょうか。
今回はこの「Firefoxで安全な接続ではありませんと表示された時」の原因と対処法についてまとめてみましたのでご紹介していきたいと思います。
安全な接続って?
インターネット上にWebサイトを掲載するにあたって、そのサイトが安全であることを証明するための「Web証明書」というものがあります。
この証明書というのは、社会的に信頼された認証局によって発行されるもので、そのWebサイトがきちんと運営組織によって管理されていて安全であるということを証明するための電子証明書のことです。
基本的にGoogle検索などで表示されるサイトに関しては、この証明書が発行されているものがほとんどです。
カスペルスキーが原因らしい
上記の通り正式に認証された証明書を掲載しているサイトにもかかわらず、Firefoxを使っていると「安全な接続ではありません」の表示が出てしまうことがあるようです。
これがどうもウィルスソフトの「カスペルスキー」を使用している人に頻繁に見られる状況らしく、原因はここにあるようです。
ちなみにカスペルスキーの2016年版のユーザーからの報告が特に多いらしいですが、2015年版でも一部発生していたようです。
対処法は?
では、実際にカスペルスキーかFirefoxをアンインストールするしか方法はないのかと言うと、一応対処法はあるみたいです。
方法としては、Firefox側にカスペルスキー用の証明書情報をインストールすることで解決できます。
以下の手順でインストールしていきましょう。
まずはFirefoxにインストールするための証明書情報をカスペルスキーから取り出します。
- 「カスペルスキー」を起動する。
- 「設定>詳細>ネットワーク」とクリックしていき「暗号化された接続のスキャン」を表示する。
- 「詳細設定>カスペルスキーの証明書」とクリックする。
- 「証明書のインストール>証明書の表示」とクリックする。
- 「詳細」タブを選択し、右下の「ファイルにコピー」をクリックする。
- 証明書のエクスポートウィザードが開いたら「次へ」をクリックする。
- エクスポートファイルの形式選択画面にて「Cryptographice Massage Syntax Standard」を選択する。
- 「証明のパスにある証明書を可能であればすべて含む」にチェックを入れて「次へ」をクリックする。
- ファイル名と保存場所は任意で指定して、「完了」をクリックする。
これで証明書情報の用意ができました。
続いてFirefoxにインストールしていきます。
- 「Firefox」を起動する。
- 上部メニューから「オプション>詳細」とクリックする。
- 「証明書」タブを選択し、「証明書を表示」をクリックする。
- 証明書マネージャ画面で「認証局証明書」タブを選択し、「インポート」をクリックする。
- カスペルスキーから取り出した証明書情報を選択して、「開く」をクリックする。
- 証明書のインポート画面で、チェック項目にすべてチェックを入れて「OK」をクリックする。
以上でFirefoxへの証明書情報のインストールは完了です。
これで、「安全な接続ではありません」の表示が出なくなるはずです。
ちなみにこれ以外の原因については、公式サイトが参考になると思うのでリンクを貼っておきます。
⇒「安全な接続ではありません」エラーについて | Firefox ヘルプ
まとめ
今回は、Firefoxで表示されるエラー「安全な接続ではありません」について原因と対処法をまとめてみました。
原因としては、「カスペルスキー」の証明書情報がFirefoxに登録されていないことが原因である場合が多いようです。
Firefoxユーザーで、ウィルスソフトはカスペルスキーを使用しているって場合には、証明書関連で少し面倒な手間がかかるということを覚えておきましょう。
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