あなたのパソコンには「Fnキー」って付いてますか?
日頃からノートPCを使って作業をしているって方であれば馴染み深い方も多いかと思うんですが、中には今まで見たこともないし、何のためのキーなのか知らないって方も少なくないでしょう。
実際ボクも今の仕事に就くまではデスクトップPCでの作業がメインだったため、「Fnキー」に触れる機会がほとんどなく、仕様や扱い方にしょっちゅう困惑していました…。
そこで今回は、「Fnキー」の意味や使い方から機能を切り替えてカスタマイズする方法まで、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
「ファンクションキー」と「Fnキー」
ではまず「Fnキー」について解説していく前に、「ファンクションキー」と呼ばれるボタンについて知っておく必要があります。
「ファンクションキー」というのは、一般的なキーボードであれば上部に必ず搭載されている「F1」から「F12」までの横並びに配置されたボタンのことです。
「ファンクション」を日本語に訳すと「機能」といった意味になるんですが、その名の通り各ボタンに色々と便利な機能を割り当てることができます。
割り当てられている機能に関しては使用中のアプリや表示されている画面によって様々ですが、例えばWebブラウザを使用中に「F5」を押すと「ページの更新」ができるのは有名かと思います。
そんな「ファンクションキー」ですが、場合によっては2つ以上の機能が割り当てられているケースもあるんです。
その割り当てられた複数の機能を切り替えるためのボタンが「Fnキー」なんです。
「Fnキー」ってなんの意味がある?
「Fnキー」が「ファンクションキー」の機能を切り替えるための存在だというのはわかりましたが、そもそもこのボタンが必要な理由やメリットってなんなんでしょうか?
この「Fnキー」が搭載されている環境としては、基本的にノートPCのキーボードであることがほとんどです。
ノートPCの場合、時代とともに全体としてのサイズ縮小や軽量化が進む一方で、キーボードのサイズに関してはある程度限界があります。
そういった観点から、限られたエリア内に十分な機能を搭載するために生み出されたのがこの「Fnキー」というわけです。
そのため、基本的な「ファンクションキー」としての機能に加えて、「Fnキー」で切り替えた時の機能としては、音量の変更や画面の輝度変更など、ノートPCにとって便利な機能が割り当てられていることが多いです。
ちなみに操作方法としては、「Fnキー」と「ファンクションキー」を同時に押す必要があるタイプや、「Fnキー」を押すたびに機能セットが切り替わるタイプなど色々あります。
デスクトップPCユーザーにはちょっと厄介
一見便利な「Fnキー」なんですが、デスクトップPCのユーザーにとってはかなり厄介な存在になってしまうことが多いです。
基本的にデスクトップPC用のキーボードでは配置やエリアにそれほど制限がないため、無理にひとつのボタンに機能を詰め込む必要がありません。
「ファンクションキー」に関しても、基本的には1ボタンに対して1機能が割り当てられているタイプが多いため、「Fnキー」での切り替え操作に困惑してしまいがちなんです。
ボクがよく実際にイライラしていたケースとして、テキスト入力時の変換機能があります。
日本語入力ソフトとして「IME」を使用している場合、例えば「F8」を押すと半角カタカナに、「F10」を押すと半角英数字にといった感じで、変換機能のショートカットが割り当てられているんです。
この操作をそのままノートPCで行った場合、機種にもよりますがロック画面に戻ってしまったり、機内モードがオンになって通信が遮断されてしまったりと、かなりストレスフルな影響が出てしまいます。
そういった場合、「ファンクションキー」の切り替え機能の仕様を入れ替えてやることで、デスクトップPCの「ファンクションキー」の仕様に近づけることができます。
「Fn」キーの機能を切り替える方法
では「Fnキー」による機能を切り替える方法についてご紹介していきたいと思います。
切り替え方法としては、キーボードのタイプによっていくつかありますので、自分の使用しているキーボードと見比べながら実施できそうな方法を試してみてください。
「Fnキー」にLEDライトが搭載されている場合
「Fnキー」自体にLEDライトなどが搭載されていて押すたびにオンとオフが切り替わるタイプの場合は、基本的に設定などを変更する必要がありません。
一旦「Fnキー」を押しておけば、それ以降は常に「Fnキー」を押している状態として使用することができます。
起動後に「Fnキー」を押すという手間はあるものの現在の状態も明確にわかりますし、特に困惑することなく「ファンクションキー」を操作することができるかと思います。
キーボードに「Fnロック」機能がある場合
キーボードに「Fnロック」または「FnLk」といったボタンが用意されている場合にも上記と同様に簡単に切り替えることができます。
ほとんどの場合、左上の「Esc」ボタンに「FnLk」機能が割り当てられているかと思います。
切り替え方法としては、「Fnキー」と「FnLk」を同時に押すだけでOKです。
それ以降は、常に「Fnキー」が押されている状態として認識されるため、いつも通りの「ファンクションキー」操作が可能です。
Windowsのキーボード設定から変更する場合
「Fnキー」の切り替えに関する機能がキーボード側に用意されていない機種でも、Windows内の設定から切り替えることができる場合もあります。
以下の手順で確認してみてください。
- 「スタートメニュー」を開く。
- そのままの状態で「キーボード」と入力する。
- 検索結果から「キーボード(コントロールパネル)」を選択する。
- 「Fnキー」タブを選択する。
- 「F1~F12キーのデフォルト機能」の項目を現在の設定と入れ替える。
- 「OK」をクリックする。
これで、「Fnキー」を押さなくとも「ファンクションキー」としての機能を使用することができます。
まとめ
今回は「Fnキー」の意味や機能の切り替え方法について色々と情報をまとめてみました。
機種によって切り替え方法がかなり変わっているため、どうしても変更できない場合は一度パソコン自体の取扱説明書などを確認してみることで判明することもあります。
今まで「ファンクションキー」の操作に戸惑っていたって方は、変な手クセがついてしまう前にぜひ試してみてください。
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