「フォルダの読み取り専用が解除できない」
「プロパティで何度設定を変更しても開き直すと元に戻る」
こういったトラブルで頭を抱えている方が結構多いみたいです。
確かにPCのフォルダに関する設定って意外とややこしかったりしますし、読み取り専用のせいでファイルが編集できなかったりすると、仕事なんかにも影響が出てしまったりもして結構厄介ですよね。
でも実は、何度やっても解除できてないって思いこんでるだけの勘違いをしているってユーザーも結構おおいみたいなんです。
そこで今回は、読み取り専用属性が解除できない場合に確認しておきたいポイントについて詳しくまとめてみましたのでご紹介していきたいと思います。
『フォルダの「読み取り専用」が解除できない』は勘違い?
フォルダの「読み取り専用」属性が解除できないと悩んでいる方が多いようですが、まずはよくある勘違いの確認からしていきましょう。
そもそも「読み取り専用」というのは、特定のファイルに対してのみ付与される属性であって、フォルダに対して読み取り専用属性を付与することはできません。
フォルダというのはそもそも「階層情報」、要はパソコン内の場所の情報を示しているだけの存在なので読み取り専用などの属性を付与することはできないんです。(その場所へのアクセスを制限したりするのは可能)
つまり、フォルダのプロパティを開いたときに表示される「読み取り専用」の項目には別の意味・役割があるってことです。
フォルダの「読み取り専用」の意味を確認
フォルダに読み取り専用属性なんて存在しないと言いましたが、だったらフォルダのプロパティ画面にある「読み取り専用」の項目は一体なんのために表示されてるんでしょう?
それは、そのフォルダ内に存在するファイルの「読み取り専用属性」を一括で切り替えるための項目なんです。
このチェックボックスを「✔」もしくは「空白」の状態にして「適用」をクリックすることで、そのフォルダに入っている全てのファイルの読み取り専用属性を変更することができます。
ちなみに勘違いされやすい原因としてはやっぱり、読み取り専用のチェックボックスに表示された「■」マークなんじゃないかと思います。
この表示のせいで、読み取り専用属性が付与されているかのように思ってしまいがちなんですが、実はこの「■」マークは「現状維持」を意味するマークなんです。
試しに何度かチェックボックスをクリックすると、「■→✔→空白」の順で切り替わっていくんですが、「適用」をクリックしても再度開き直すとまた「■」マークに戻ってしまいます。
フォルダのアクセス許可が原因かも
読み取り専用属性について解説してきましたが、チェックボックスが気になっていただけって方であればここまでの内容で解決できたんじゃないかなと思います。
もし、そのフォルダ内の他のファイルに対して読み取り専用属性がついてしまったままになっているなんて場合は、そのフォルダの「アクセス許可」に関する設定が原因になっているかもしれません。
以下の手順でドライブ自体のアクセス許可設定を変更してみてください。
- 「PC/マイコンピュータ」を開く。
- 対象のフォルダが入っているドライブを右クリックする。
- 「プロパティ」をクリックして、「セキュリティ」タブを選択する。
- 「Everyone」ユーザーを選択して「編集」をクリックする。
- アクセス許可画面にて、「フルコントロール」にチェックを入れる。
- 「適用」をクリックする。
これで、ドライブごとアクセス許可の制限を解除しましたので、一度対象のフォルダ内のファイルを編集できるかどうか確認してみてください。
まとめ
今回はフォルダの読み取り専用属性が解除できない場合に確認しておきたいポイントについてまとめてみました。
フォルダプロパティ内の「読み取り専用」項目についてはただの一括切り替えの機能しかないということがわかって頂けたかなと思います。
多くの方が勘違いしているであろう、フォルダに関する「読み取り専用」の機能でしたが、確かに表示内容が他と一緒なので勘違いしてしまうのも仕方ないような気もします。
もしかすると今後のアップデートでもう少しわかりやすい表示になるかもしれませんね。
めっっちゃくちゃ分かりやすかったです!!itunes libraryを新PCに引っ越しさせようとしてたら何回やっても「itunes」フォルダのプロパティを開く度に「読み取り専用」にチェックが入り直してしまい、発狂しそうになってたんですが…フォルダ全体でなく個別のファイルのチェックを外したら解決しました!!本当にありがとうございました!!