「アロケーションユニットサイズ」って表示を見た覚えはありますか?
新しいハードディスクや、USBメモリなどの中身を「フォーマット」する時なんかに、設定項目として出てきたりするんですが、ぱっと見ではなんのことかあまり理解していなかった方も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、「アロケーションユニットサイズ」とは何のことなのかについて分かりやすく解説していきたいと思います。
「アロケーションユニットサイズ」とは
まず「アロケーションユニットサイズ」とは何なのかと言うと、ハードディスクなどにデータを書き込む際の最小単位のことを表しています。
…と言ってもまだいまいち分かりにくいですよね。
ハードディスクなどの「記憶媒体」と呼ばれるものにデータを書き込む処理を理解する場合、分かりやすいイメージとしては飲食店のテーブル席を思い浮かべてもらえるといいかと思います。
例えば、「ハードディスク」を「4人掛けのテーブル席が10組ある店」とすると、「データ」は「客」に置き換えられます。
基本的に、客は空いてる席に順番に座っていくことになるかと思いますが、残念ながらこの店では「相席」は禁止されているため、4人掛けのテーブル席に1人の客が座ってしまうと、次の客は隣の4人掛けのテーブル席に案内されることになります。
店の座席数だけで言えば、最大で40人の客が座れるんですが、相席ができないため実際に座れる人数はもっと少なくなりますよね。
ここで少し元の話に戻すと、この「4人掛けのテーブル席」と言うのが「アロケーションユニットサイズ」のことなんです。
この「アロケーションユニットサイズ」を、例えば「1人用のカウンター席」のように小さい数値に設定しておけば、最大容量である40人の客が座ることができると言ったイメージです。
じゃあ「アロケーションユニットサイズ」はできるだけ小さければ小さいほど効率がいいのかと思いがちなんですが、そうすると今度は対応しなければいけない回数が増えてしまうため、その分データの書き込み・読み込みにかなりの時間が掛かってしまいます。
ですので「アロケーションユニットサイズ」の設定値には注意が必要です。
「ディスク上のサイズ」の正体
パソコン内のファイルやフォルダのプロパティを見ると、そのデータのサイズを確認することができるかと思います。
その際「サイズ」と言う項目と別に、「ディスク上のサイズ」と言う項目が表示されていませんか?
この「ディスク上のサイズ」と言うのが、「アロケーションユニットサイズ」を計算に加えた上での、記憶媒体を実際に消費しているデータサイズを表しています。
先ほどの飲食店の例で言うなら、「サイズ=実際の客数」は4人なのに「ディスク上のサイズ=埋まっている席数」では16席分(4人掛けのテーブル席4つ分)も消費されていると言ったイメージです。
そのため必ず「ディスク上のサイズ」の方が大きい数値になります。
結局どれを選べばいいの?
記憶媒体の「アロケーションユニットサイズ」を変更できるタイミングとしては、フォーマットを実施する時のみです。
フォーマットしてしまうと、中に保存しているデータもすべて消去されてしまうため、基本的には後から「アロケーションユニットサイズ」を変更するのは結構な手間がかかります。
そのため、フォーマットする際に「アロケーションユニットサイズ」をどの数値に設定すればいいのか悩む方も多いみたいです。
ですが、特に理由もなく、詳しい知識もないようであれば、デフォルトで指定されている「標準のアロケーションユニットサイズ」を選んでおくのがいいかと思います。
基本的には、そのハードディスクの性能に対して最適な設定値を選んでくれるようになっているので特に大きな問題はないはずです。
まとめ
今回は、ちょっと分かりづらい「アロケーションユニットサイズ」の意味について色々とまとめてみました。
あまり頻繁に目にするワードでは無いんですが、ボクのようにフォーマットをする時にチラッと見かけて気になっていた方もいるんじゃないでしょうか。
この記事が、日常の疑問の解消に繋がっていれば幸いです♪
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