最近では家族で1人1台スマホを持っているってのも結構珍しくなくなってきましたよね。
でもパソコンだとどうでしょうか?
もちろんパソコンも自分専用のものを持っているって方もたくさんいるとは思うんですが、家族の人数分となるとなかなか揃えているご家庭も少ないんじゃないでしょうか。
そういった場合、普段通りの方法でiTunesでのiPhoneのバックアップや音楽データの管理を行おうとすると、それぞれのiPhoneの情報をお互いに上書きしてしまったり、最悪の場合別のiPhoneの情報が自分のiPhoneに書き込まれてしまったりとかなり大変な事態が起こってしまう可能性があります。
今回はそんな1台のパソコンのiTunesで複数台のiPhoneを管理したい時にどうすればいいのかを解説していきたいと思います。
具体的な方法としては、
- iTunesのライブラリを利用する方法
- パソコンのユーザーアカウントを利用する方法
の2種類がありますので順番に確認しながら、自分に合った方を試してみてください!
ライブラリを作成する
この方法は、iTunesに新しく『ライブラリ』と呼ばれる部屋を作成するようなイメージで、部屋ごとに別々の情報を管理することができるようになります。
この方法であれば特に設定も必要なくiTunesで複数のiPhoneのバックアップを保存しておくことが可能です。
ただ、ライブラリ機能を使う上で少し厄介な面もありますので、その辺も含めて手順をご紹介します。
まずはパソコンでiTunesを起動するんですが、さっそくここで忘れやすく厄介な操作が必要になります。
『Shiftキー』を押したままiTunesを起動します。
※途中でShiftキーを離すと通常起動してしまうので、iTunesに反応があるまでShiftキーは押し続けてください。
このようにライブラリの管理ウィンドウが表示されればOKです。
2台目のiPhone用に新しくライブラリを作成するので、「ライブラリを作成」を選択します。
すでに別のiPhoneをiTunesで管理している場合は、すでにフォルダ(デフォルトのフォルダ名は「iTunes」)が存在しているかと思いますので、新たにわかりやすい名前で2台目のライブラリを作成していきます。
今回は「iPhoneX」というライブラリを作成していますが、家族のiPhoneなどをまとめて管理する場合は、そのiPhoneの使用者の名前などをライブラリ名にするとややこしくなくていいかもしれませんね。
うまくライブラリが作成できると、初めてiTunesを起動した時のような画面が表示されるので、あとは2台目のiPhoneを接続してバックアップの保存やデータの管理を行っちゃいましょう!
ちなみに、次回以降のiTunesの起動時に忘れがちなのが、ライブラリの変更手順です。
ライブラリの管理画面を開き、今回は「ライブラリを選択」を押下します。
前回使っていたライブラリの画面が表示されていますので、一つ上の「ミュージック」フォルダに移動します。
ここに作成されているライブラリの一覧が表示されていますので、今回接続するiPhone用のライブラリを選択します。
すると一番下に「iTunes Library」というファイルがありますのでそれを選択して開きます。
これでライブラリの変更は完了です。
基本的にiTunesを終了した時に使っていたライブラリを次回もそのまま起動してしまいますので、別のiPhoneを接続・管理する際は必ず『Shiftキー+iTunes起動』の手順でライブラリを選択してから起動するように注意が必要です。
ユーザーアカウントを追加する
複数のiPhoneを同じパソコンで管理する方法としてもうひとつの方法があります。
それがパソコン上にもう一つアカウントを作ってしまうというものです。
普段パソコンを起動した時は、ログイン画面が表示されパスコード入力などした後にデスクトップが表示されるといった流れになっているかと思いますが、設定によりそのログイン画面で複数のアカウントを使い分けることができるようになるんです。
アカウントを分けてしまえば、それぞれのアカウントにiTunesを別途インストールする必要はありますが、ライブラリの作成などの少しややこしい設定をせずとも複数のiPhoneを管理することができます。
また、デスクトップの壁紙などを別々の違うものに設定しておけば、今誰のアカウントでiTunesを起動しているのかがわかりやすいなどのメリットもあります。
では実際のアカウント作成方法をご紹介します。(解説画像はWindows10での表示です。)
まずスタートメニューからアカウント管理ボタンを押下します。
表示されたメニューから「アカウント設定の変更」を選択します。
ここで少し注意が必要なのが、現在使っているユーザーアカウントのタイプです。
Windows10では使用できるサインイン方法が、Microsoftアカウントを使った方法と、ローカルアカウントを使った方法とありますので詳しくは公式サイトにてご確認ください。
今回は一般的なローカルアカウントを使用している際のアカウント追加方法を取り上げます。
では、「家族とその他のユーザー」を選択します。
続いて、「その他のユーザーをこのPCに追加」を選択します。
アカウント作成画面が表示されたら、「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択します。
「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」を選択します。
ここで、アカウントの名前を決めます。管理するiPhoneに関連したものを設定するとわかりやすいと思います。
このように先ほどのアカウント作成ボタンの下に作成したアカウント情報が表示されていればOKです。
すると最初のスタートメニューのアカウント管理ボタンからユーザーを切り替えが可能になりました。
もちろんパソコンを起動した際のログイン画面でも選択が可能ですので、その都度必要なアカウントでログインするようにしましょう。
まとめ
今回はiTunesで複数のiPhoneを管理する方法をまとめてみました。
ざっくり振り返ると、
『iTunesライブラリでの管理』
- Windowsユーザーアカウントに比べると必要ストレージは少な目で済む
- iTunesの起動時の操作だけで手軽に切り替えが可能
- 今どのライブラリでiTunesを起動しているのかわかりにくい
- 毎回起動時にライブラリに気を付ける必要がある
『Windowsユーザーアカウントでの管理』
- 壁紙などによりアカウント毎の区別がつけやすい
- 設定などによるデータの上書きのリスクが少ない
- ユーザーアカウントの切り替えが面倒
- パソコンのストレージが通常の使用量の2倍必要
という感じで、自分の環境に合わせて使い分けが必要みたいですね!
家族みんなiPhoneユーザーだけどパソコンは共有のものが1台しかないといった場合や、一人で複数のiPhoneを使用している場合に必ずつまづくポイントだと思いますので、ぜひ役立ててください。
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