ビジネスシーンなどでは一般的に使用されている「PDF」ですが、保守性や汎用性は高いものの編集などがしづらく、専用のアプリが必要になることが多いんですよね。
ファイルの設定や内容によっては、そもそも編集したり操作ができないケースもあって、なかなか扱いが難しい…。
特に、PDF内の文章などを引用したり、翻訳したい場合などに文字をコピーしたいのにうまくいかないと言った状況をよく見かけます。
そこで今回は、「PDF」の文字をコピーできない時に試してほしい裏ワザをご紹介したいと思います。
「PDF」の文字がコピーできない理由は?
「PDF」の文字がコピーできない理由としては以下のようなことが考えられます。
- 「PDF」ファイルが保護されている
- 「PDF」の中身が画像データ
「PDF」の保護に関しては、ファイルの作成時に設定で指定できるため、最悪の場合作成者に依頼すれば何とかなることもあるかと思います。
ただ、資料をスキャンしたデータなど、中身が画像として保存されている場合は、基本的に目で確認しながら手打ちしていくくらいしか手段が無さそうですよね。
ですが安心してください、そういった場合でも簡単に使える裏ワザをご紹介します。
「PDF」の文字をコピーする裏ワザ
では本題の「PDF」の文字をコピーするための裏ワザについてご紹介していきたいと思います。
方法としては2通りありますので、状況に合わせて使い分けてみてください。
「Google Chrome」で保護を解除
「PDF」自体に、編集できないように保護が掛けられている場合は、Webブラウザの「Google Chrome」(以下「Chrome」)を使用することで保護を解除できる可能性があります。
保護さえ解除できてしまえば、ファイルの中身が画像でない限りは文字をコピーしたり編集することができます。
まずは事前に公式サイトから「Chrome」をインストールしておきましょう。
「Chrome」が用意できたら、以下の手順で「PDF」の保護を解除していきます。
- 「Chrome」を起動する。
- 保護された「PDF」をドラッグして「Chrome」上で離す。
- 「Chrome」で「PDF」が開いたら右上の「印刷」ボタンをクリックする。
- 「送信先」の「変更」をクリックして「PDFに保存」を選択する。
- 「保存」をクリックする。
- 保存先を指定する。
これで、保護が解除された状態の「PDF」を作ることができます。
ただし、テキストリンクなどの機能も解除されてしまうことがあるので注意してください。
ちなみに、強制的に保護を解除できてしまうと言うことで本来の仕様通りではない可能性もありますので、いつの間にか使えなくなってしまう可能性もありますのでその辺りはご理解の上試してみてください。
「文字起こし機能」でテキスト化
「PDF」の内容自体が、テキストではなく画像データの場合は、保護を解除したところで文字のコピーなどの操作は行えません。
そんな時は、画像データの「文字起こし」処理を行うことで、コピーできる状態にすることが可能です。
画像の「文字起こし」を行う方法としては、Gmailアカウントが必要になりますが「Googleドライブ」が無料で簡単に使用できてオススメです。
具体的な手順としては以下の通りです。
- 「Googleドライブ」を開く。
- 対象の「PDF」をアップロードする。
- アップロード後のファイルを右クリックする。
- 「アプリで開く>Googleドキュメント」とクリックする。
これで、アップロードしたPDFや画像が、テキスト化された状態で開かれます。
ただ、画像が粗かったり、文字が小さすぎるとうまく読み取れない場合もあり、必ずしも正確に変換できるわけではありませんので、テキスト化した後の文章はきちんと目視で確認しておく方がいいかと思います。
ちなみに、パソコン版の「LINE」にも似たような「文字起こし機能」が搭載されています。
LINEのトーク画面に画像を送信するだけでテキスト化できると言う機能で、文字起こしした上で外国語に翻訳したりすることもできるため結構便利なんです。
「PDF」ファイルの場合、ページが複数枚になってしまうとこの機能が使えないため、その点だけ注意してください。
詳しい手順などは以下の記事でまとめていますので、もしパソコンにLINEをインストールして使っている場合は一度使ってみてください。
⇒LINEの「文字起こし(OCR)」機能がかなり便利―テキスト変換に翻訳機能まで
まとめ
今回は、「PDF」の文字がコピーできない時の対処法について裏ワザ的な方法をいくつかまとめてみました。
特に画像のテキスト化って、パソコンを使っていると結構欲しくなることがあるんですよね。
「PDF」を扱う機会が多い方は、ぜひご紹介した内容を頭の片隅に置きつつ、便利に活用してみてくださいね。
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