PCで作業していると急に動作が重くなることって、誰しも経験があることかと思います。
放置してたら治った、なんてことも多いものの、原因をきちんと特定しておかないとなんとなく気持ち悪いし、もしかすると深刻なトラブルに発展してしまう可能性も…?
中でもよく見かける事例が、「Runtime Broker」というプログラムに不具合が起きてしまい、異常な量のメモリを消費してしまうというケースです。
というわけで今回はこの「Runtime Broker」がどういった存在なのか、削除したりしても問題ないのかなどについて情報をまとめてみたいと思います。
目次
「Runtime Broker」とは
まず「Runtime Broker」とは一体何なのか簡単に解説しておきたいと思います。
「Runtime Broker」というのは、Windowsストアアプリがパソコンに悪影響を与えていないかどうか監視するためのプログラムのようです。
ちなみに、れっきとしたMicrosoft社が発行しているWindows用プログラムの1つですのでご安心を。
複数の「Runtime Broker」が…
「Runtime Broker」がきちんとMicrosoft社製のプログラムだということはわかりました。
ですが冒頭の画像にもあったように、タスクマネージャーを確認するとなぜか複数の「Runtime Broker」が実行中になっていることがあります。
そのせいで、なんとなくウィルスの可能性を感じてしまって不安になっちゃうんですよね…。
ただこれに関しても問題はなさそうだと言うことがわかりました。
どうやら1つのWindowsストアアプリに対して1つの「Runtime Broker」が実行されているらしく、「Runtime Broker」が複数存在する=複数のストアアプリが起動しているというだけの話っぽいんです。
どうしても気になる場合は、一度実行中のストアアプリの数を確認してみるか、起動中のアプリを停止してみることで「Runtime Broker」が連動していることが理解できるかと思います。
「Runtime Broker」は削除しても大丈夫?
基本的に正常な状態であれば、「Runtime Broker」がCPUを圧迫することはありません。
またメモリ消費量に関しても3MB程度のもので、パソコンの動作に影響する可能性は非常に低いかと思います。
ただし、対応するWindowsストアアプリにエラーがあったりすると「Runtime Broker」の方にも影響が出てしまい、結果としてメモリの使用率が跳ね上がってしまったりすることがあるみたいです。
そういった場合、対処法としておおもとのプログラムの削除などを思いつくかと思います。
ですが、削除してしまうことでアプリが実行できなくなってしまうなどのトラブルに繋がる場合もあるらしく、基本的にオススメはできません。
「Runtime Broker」が暴走する時の対処法
では「Runtime Broker」が暴走してしまう場合の対処法についていくつかご紹介しておきたいと思います。
「Runtime Broker」のタスクを終了する
まずは暴走している「Runtime Broker」自体を終了してみることをオススメします。
手順としては、タスクマネージャーを起動して暴走中の「Runtime Broker」のタスクを終了するだけです。
プログラム自体を削除するわけではないので、システム面への影響は特にありません。
ただ、連動するWindowsストアアプリが停止してしまう可能性はありますので、作業中のデータなどがある場合は注意してください。
Windowsストアアプリをアンインストールする
ほとんどの場合、インストールしたWindowsストアアプリが原因となっている可能性が高いです。
何らかのアプリを導入してから調子が悪い…なんて思い当たる存在がある場合には、該当のアプリをアンインストール、もしくは再インストールしてみることで解決するかもしれません。
ただし、アプリの数が膨大だったり、どうしてもアンインストールできない場合もあるかと思いますので、任意での実施をお願いします。
「フォト」アプリのソースフォルダを確認する
「Runtime Broker」関連のトラブルにおいて、Windowsの「フォト」アプリを実行したタイミングで異常が起こるという報告が非常に多いみたいです。
「フォト」アプリもどうやらWindowsストアアプリとしてインストールされているらしく、ソースフォルダに関する設定が悪さをしている可能性が高いとのこと。
以下の手順で「フォト」アプリのソースフォルダ設定を削除してみることで状況が改善するかもしれません。
- 「スタートボタン」をクリックする。
- 「フォト」アプリを起動する。
- 右上の「…」をクリックして「設定」を選択する。
- 「ソース」項目内のフォルダ名の右側の「×」をクリックする。
※データ自体を削除するわけではないので安心してOK
これで「Runtime Broker」の方も動作が落ち着くかどうか確認してみてください。
ちなみにソースフォルダがいくつも登録されている場合は、特に画像数が膨大なフォルダやOneDriveなどのオンラインストレージなどが原因の可能性が高いので、優先的に削除してみてください。
Windowsの通知を切る
Windowsには事あるごとに警告やヒントなどをポップアップ表示する機能が搭載されています。
この通知をオフにしてみることで、「Runtime Broker」の暴走を止めることができるかもしれません。
以下の手順で設定を変更してみてください。
- 「+i」キーの同時押しで「Windowsの設定」を開く。
- 「システム」を選択する。
- 「通知とアクション」を選択する。
- 以下の項目をオフに切り替える。
- 「~Windowsへようこその情報を表示する」
- 「Windowsを使用するためのヒントやオススメの方法を取得」
- 「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」
これでしばらく様子を見てみてください。
まとめ
今回はパソコンの動作不良の原因となりがちなプログラム「Runtime Broker」について色々と情報をまとめてみました。
ざっくり振り返ると、、
- 「Runtime Broker」はストアアプリの監視役
- アプリ1つに対して「Runtime Broker」も1つ起動する
- 「Runtime Broker」本体の削除は非推奨
- 暴走時の対処法は以下の通り
- タスクの停止
- Windowsストアアプリのアンインストール
- 「フォト」アプリのソースフォルダを削除
- Windowsの通知を切る
といった感じでお送りしました。
今まで謎の動作不良を我慢していたって方は一度確認してみることをオススメします。
コメントを残す