Windowsを使っていて、ちょっと人には見られたくないデータや、触らせたくない大切なデータなんかがあった場合、フォルダにまとめてパスワードをかけておきたいって状況、結構ありますよね。
一般的な方法としては「zip」や「rar」などの形式に圧縮する際に解凍時のパスワードを設定しておく、といった方法が取られているかと思います。
ただ、圧縮の際の処理時間や解凍の手間などを考えると、フォルダをそのまま圧縮しないでパスワード設定できたら便利なのに…なんて思う方もいるんじゃないでしょうか。
そこで今回は、フォルダのパスワード設定を圧縮しないで行う方法について色々と調べてみましたのでご覧ください。
Windowsの機能としては存在しない
結論から言うと、圧縮しないでフォルダにパスワード設定する方法はWindowsの機能としては存在しません。
フォルダというのはただの階層(場所)を表示しているだけの存在であって、マンションで例えると「部屋」というよりは「表札」の存在に近いイメージで、表札自体にカギ(パスワード)を付けるというとちょっと違和感がありますよね?笑
そう考えてもらうと、直接的なパスワード設定機能がない理由が少しは伝わるでしょうか。
つまりデータをパスワードで保護したい場合、まず「部屋」の様なものにパッケージングしてあげる必要があるんです。
そしてそのパッケージング処理にあたるのが圧縮や暗号化といえます。
暗号化してしまう
どうしても圧縮なしでパスワード設定を行いたい場合は、無料アプリなどを使用して対象のフォルダ以下に存在するデータをすべてまとめて暗号化してやることで、一応目的に近い状態にすることはできるかもしれません。
ただし、データの暗号化にはいくつかデメリットもあります。
まず第一に処理時間の問題があって、簡単なテキストデータ程度ならともかく大容量の動画データやイメージファイルなどが対象フォルダに含まれていて、そのすべてを暗号化するとなった場合、使うアプリにもよりますがかなりの時間がかかります。
また、復号化処理が必要だという点も面倒なデメリットといえるでしょう。
自分で使いたいとなった際にいちいちパスワードを入力するだけでなく、暗号化されたデータを復号化してやる必要があるため、暗号化同様にデータサイズ次第では結構な時間がかかると思われます。
アカウント単位でのパスワード設定
複数人(家族や同僚など)で1台のパソコンを共有して使っているといった使用環境で、他のユーザーからフォルダの内容を隠したいといった場合には、Windowsのアカウント単位でのパスワード設定をする方法もあります。
ただし前提として、それぞれのユーザー毎に別のアカウントを使っているということと、ログイン用パスワードを共有していないということが条件となります。
実際の方法ですが、
- 自分用のWindowsアカウントでログインする。
- パスワードを設定したいフォルダを右クリックして「プロパティ」を選択する。
- 「全般」タブ内の、「詳細設定」をクリックする。
- 「属性の詳細」ウィンドウで、「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックを入れる。
- 「OK」を押す。
以上の操作を行っておけば、自分用のWindowsアカウントでログインしない限り対象のフォルダを閲覧することはできなくなります。
共有フォルダとしてパスワード設定
逆にパソコンは個人用だけど、複数のパソコンを同じネットワーク内で利用しているといった環境下の場合であれば、共有フォルダ(ネットワーク内のパソコン同士で共有して使用できるフォルダ)を対象とすることで圧縮しないでパスワード設定することが可能です。
共有フォルダの設定方法は以下の通りです。
- パスワードを設定したいフォルダを右クリックする。
- 「共有」の項目内の「特定のユーザー」を選択する
※Windows10の場合は「共有」→「アクセスを許可する」に読み替えてください。 - 「ファイルの共有」ウィンドウで、共有したいユーザーを指定して「追加」する。
- 「共有」をクリックする。
以上の操作を行うことで、対象のフォルダを共有化した上で、閲覧時にパスワードが必要な状態にすることが可能です。
まとめ
今回はWindowsを使う上で知っておきたい、「フォルダのパスワード設定を圧縮しないで行う方法」についての調査結果をまとめてみました。
正直言って、今回ご紹介した内容に関しては状況によっては便利ではありますが、「圧縮しないでフォルダにパスワードを設定する」というのを目的とした方法としてはあくまでも妥協案という感じは否めません。
個人的にはごちゃごちゃ面倒な作業を試すよりは、おとなしくパスワード付きの圧縮化を行った方が手っ取り早いかなとは思います。笑
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