パソコンを使用していたり、スマホでネット検索などをしていてしょっちゅう気になるのが、カタカナでの表記の違いについてです。
「コンピューター」と「コンピュータ」、「ドライバー」と「ドライバ」や「プリンター」と「プリンタ」なんかは一般的にもよく見かけるし、気になっていたって方も多いんじゃないでしょうか。
英語で表記すればどれも同じ内容なんですが、日本語で表記すると、「長音符号(伸ばし棒)」のあるなしで若干印象や意味合いが変わってしまうものも中にはありますよね。
「メモリ」と「メモリー」なんかはいい例で、「メモリ」だと記憶媒体がまず頭に浮かぶんですが、「メモリー」と言われるとどうしても「思い出」などのイメージが先に浮かんできます。(ボクだけ?)
職業柄、文章を書いたり文字を入力したりする機会が多いため、結構反応してしまいがちなんですが、個人的な好き嫌いはさておき、どちらに統一すべきか、どちらの方が正解なのかって決まっているんでしょうか?
「コンピューター」と「コンピュータ」どちらが正解?
「コンピューター」と「コンピュータ」の表記の違いについて色々と調べたところ、文化庁の定めた「内閣告示」と呼ばれる資料に一応の答えを見つけることができました。
ちなみに「内閣告示」と言うのは、一般的な日本語表記の目安として国が定めている内容のことで、新聞やテレビなどで見かける文章などに関しては、この内閣告示に従って表記されていることがほとんどです。
内閣告示によると、一応国の一般的な表記としては末尾に長音符号を付ける「コンピューター」の表記が指定されていました。
とは言えこれが絶対と決められているわけではなく、あくまでも目安として定められているだけなので、見出しの答えとしては「コンピューター」と「コンピュータ」どちらも正解だと言えるでしょう。
好きな方を使ってしまってOKってことですね。
「JIS(日本工業規格)」では「コンピュータ」が指定されている
国の標準型としては、長音符号を付けた「コンピューター」が指定されていましたが、一方で「JIS(日本工業規格)」では長音符号を省いた「コンピュータ」表記が指定されていたみたいです。
長音符号を省く理由については、できるだけ文字数を減らすことでテキストデータなどの容量を減らしたり、表示や記載する際に文字の面積を減らす目的があったそうです。
そのため、普段からよく目に触れる工業製品や、ITの分野においては「コンピュータ」や「プリンタ」と言う長音符号の無い表記が多いんですね。
ちなみに「Windows」では…
ちなみに今現在ボクも使用している「Windows」での表記に関しては、長音符号の扱いがどうなっているかって覚えていますか?
「Windowsの設定」などで「コンピュータ」と検索すると分かりやすいんですが、「Windows」では末尾に長音符号が付けられた「コンピューター」表記が使用されています。
実は、販売元の「Microsoft」では2008年頃まではずっと長音符号を使わない「コンピュータ」表記、つまり「JIS規格」を基準としていました。
ですが、時代と共にデータの容量や画面の拡大化が進み、文字数を節約する必要が無くなってきたことや、読み上げツールなどで読み上げた時の認識のしにくさなどを理由に、「内閣告示」の標準である「コンピューター」表記に統一されるようになったんです。
まとめ
今回は「コンピューター」と「コンピュータ」の表記はどちらが正しいのか?と言うテーマで色々と情報をまとめてみました。
どちらが正解と言う決まりはないものの、国の標準型としては長音符号を付けた「コンピューター」が指定されていると言うことで、若干立場は強いのかなと言った結果となりました。
正直どっちでもいいとは思いつつも、何となく長音符号をつけると野暮ったい印象を受けるため、個人的には「コンピュータ」表記の方が好きなんですけどね。笑
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