「レジストリに対する値が無効です」
Windows搭載のパソコンを使っていると、まれにこんなエラーメッセージが出てびっくりすることがあります。
画像や動画を開こうとしただけで、特に何かをした覚えも無いのに一体なんのエラーなのか…
肝心のファイルは開けないし、対処法に困っている方も多いかと思います。
そこで今回は、「レジストリに対する値が無効です」が出た時の原因と対処法についてまとめていきたいと思います。
目次
「レジストリに対する値が無効です」ってどういう意味?
そもそも「レジストリに対する値が無効です」とは一体どういう意味なんでしょうか?
まず「レジストリ」と言うのは、使用しているパソコンに関するあらゆる設定情報が集約されているデータベースのことです。
OSの基本的な情報やインストールされているアプリの設定、ユーザーの設定したパスワードなど、パソコンを構成するために重要なデータがすべてここに詰め込まれています。
つまり「レジストリに対する値が無効」の意味としては、「パソコンを構成するための重要なデータの設定値に何か異常がありますよ。」ってことを表しているわけです。
こうしたトラブルは、パソコン内部のデータやシステムに大きな変更があった際によく起こりがちです。
パソコンの買い替えなどで大規模なデータ移行をした場合や、不具合を修復するためにシステムの復元などを行った場合など、特に警戒しておく必要があります。
「レジストリに対する値が無効です」が表示される原因
「レジストリに対する値が無効です」が表示されてしまう根本的な原因については上で解説しましたが、修復するためには具体的にどこに異常があるのかを探っていく必要があります。
一般的な原因としては以下のようなことが考えられます。
- 「既定のアプリ」の設定値が異常
- 実行アプリの不具合
- 「Microsoft Store」の不具合
- システムファイルの異常
- アクセス権が無い
「既定のアプリ」に関するトラブルなんかは特に頻繁に起こりがちなので、まず最初に確認しておくべきポイントかと思います。
では順番に対処法について確認していきましょう。
「レジストリに対する値が無効です」が出た時の対処法
「レジストリに対する値が無効です」が出た時に試しておきたい5つの対処法をご紹介していきたいと思います。
「既定のアプリ」を設定し直す
画像などのファイルを見ようとする際、自動的にそれに対応したアプリを実行した上で対象のファイルを表示します。
この自動的に実行されるアプリのことをWindowsでは「既定のアプリ」と呼びます。
この「既定のアプリ」に関する設定値に異常があると、どのアプリで開けばいいか判断できずに「レジストリに対する値が無効です」が表示されてしまう可能性があります。
以下の手順で「既定のアプリ」の設定を見直してみましょう。
- 「+i」キーの同時押しで「Windowsの設定」を起動する。
- 「アプリ」をクリックする。
- 「既定のアプリ」を選択する。
- 「Microsoftが推奨する規定値にリセットする」をクリックする。
これで、一旦「規定値のアプリ」に関する設定が初期化されるため、正常に戻る可能性が高いです。
その後改めて、自分の使いやすいアプリを使用できるように、ファイルごとに「既定のアプリ」を指定していきましょう。
もし特定のファイルを実行する時にのみエラーが発生する場合は、その該当のファイル種に関するアプリのみを変更してもOKです。
実行アプリをインストールし直す
特定のファイルを実行する時にのみ「レジストリに対する値が無効です」が表示される場合には、そのファイルに関するアプリに不具合が起きている可能性があります。
例えば楽曲ファイルの場合は再生プレイヤー、htmlファイルの場合はブラウザなど、一度関係のありそうなアプリをアンインストールしてみましょう。
その上で再度、必要に応じてアプリをインストールし直してみてください。
「Microsoft Store」のキャッシュクリア
「Microsoft Store」内にデータの不整合などの異常がある場合、アプリの実行時やデータの更新時にエラーが発生する可能性があります。
そういう場合は「Microsoft Store」のキャッシュデータをクリアしてみることで、復旧することがあります。
手順としては、別記事に詳しくまとめてありますのでこちらを確認しながら一度試してみてください。
⇒【Microsoft Store】「WSreset」とは?―使い方と動かない時の対処法
システムファイルの修復
Windowsのシステムファイルに、何らかの異常が起きている可能性もあります。
深刻な障害や、物理的な破損などでない限りはWindowsの修復機能を使って改善することができます。
以下の手順でシステムファイルのスキャンと修復を試してみてください。
- 「+x」キーの同時押しでメニューを開く。
- 「Windows PowerShell(管理者)」を選択する。
- 起動したウィンドウで以下のコマンドを実行する。
- dism /online /cleanup-image /restorehealth
- sfc /scannow
手入力だと面倒なので、上のコマンドをコピーして「PowerShell」上で右クリックすることで貼り付けが可能ですので、試してみてください。
アクセス権を追加する
該当のファイルに対してのアクセス権に関する設定値に、異常が起きている場合もあります。
改めてアクセス権を付与し直した上で、再度実行してみることでエラーが改善される可能性もあるため、一度試しておく価値はあります。
以下の手順で、設定を見直してみてください。
- 対象のファイルを右クリックして「プロパティ」を開く。
- 「セキュリティ」タブを選択する。
- 「グループ名またはユーザー名」から自分のアカウントを選択する。
- 「編集」をクリックする。
- 「フルコントロール」にチェックを入れる。
- 「適用>OK」とクリックする。
これで権限の付与は完了です。
もし権限の変更ができないようであれば、サインインしているアカウントが管理者権限を持っていない可能性がありますので、別のアカウントでサインインし直してみてください。
まとめ
今回は、「レジストリに対する値が無効です」が表示された時の原因と対処法についてまとめてみました。
レジストリと聞くとなんとなく厄介で難しそうに見えがちなんですが、実際にはただの設定値の塊ってだけの存在です。
あせらずに異常値がありそうなポイントに絞って確認していくことで、あっさり解決できたりもするので、ご紹介した内容を参考に対処してみてください。
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