こんにちは、ハチです!
最近ちょくちょく見かけるようになった気がするんですが、「JPEG-XR」ってご存知でしょうか。
その名の通り画像に関するファイルであることはわかるけど、「XR」って何…?
そこで今回は「JPEG-XR」とは一体どういうものなのかについて色々と情報をまとめてみたいと思います。
「JPEG-XR」とは
まず「JPEG-XR」がどういった存在なのかについて簡単に解説しておきたいと思います。
「JPEG-XR」というのは「Joint Photographic Experts Group – eXtended Range」の略称で画像データを取り扱う規格の1つです。
昔から使用されている他の規格としては「JPEG」や「GIF」といった形式が有名ですが、「JPEG-XR」はその後継的な存在として生み出されました。
従来のものよりも圧縮率や色彩情報など色々な点において優れています。
ちなみにこの規格の開発元はMicrosoft社で、以前は「Windows Media Photo」や「HD Photo」という名称で扱われていました。
その後、2009年に国際標準規格となる際に「JPEG-XR」として規定されました。
「JPEG」との比較
最も身近な画像形式として「JPEG」という存在がありますが、実際「JPEG」と「JPEG-XR」にはどういった差があるのか気になるところですよね。
表現できる色数や変換した時の可逆性など、画像としての品質に関してはほぼ全ての点で「JPEG-XR」の方が優れています。
ただし、いくら品質が良くても対応している環境が無くては何の役にも立ちません。
「JPEG」に関しては基本的に画像を取り扱う機器やソフトウェアであればほぼ間違いなく対応しています。
それに対して「JPEG-XR」の方は、標準で対応している環境がWindows Vista以降のOSに限定されています。
Windowsで正式採用されたことや国際標準として規定されたことで、徐々に普及してはいるものの、必要なスペックなどが足かせとなっているみたいです。
といった感じで性能だけ見れば「JPEG-XR」なんですが、汎用性や普及率などを考えるとまだまだ「JPEG」が強い印象です。
その他の画像形式
「JPEG」や「JPEG-XR」以外にももちろん色々な画像形式は存在します。
その中でも代表的なものをいくつかご紹介しておきたいと思います。
「GIF」
「JPEG」と並んで昔から定番として使用されている画像形式がこの「GIF」です。
「JPEG」に比べると色数などは少ないんですが、こちらは透過やアニメーションを描写することに長けています。
ネット上でも、画像かと思ったら短い動画のように動いているファイルを見かけたことがあるんじゃないでしょうか。
そういった場合はだいたいこの「GIF」形式が使用されています。
「PNG」
「JPEG」と「GIF」のいいとこ取りをしたような存在がこの「PNG」です。
「GIF」の透過機能などは残したまま「JPEG」と同等の色数を扱うことができるのが特徴です。
ちなみに「Portable Network Graphics」の略称と言うことで、Web上で取り扱われることを想定した規格とのことです。
「WebP」
「JPEG-XR」と同じく「JPEG」の品質を強化したような存在として、「WebP」という形式があります。
こちらはGoogleが発信している画像形式で、可逆性や圧縮率などの点で「JPEG」や「PNG」などを上回る性能を発揮することができます。
ただし普及率に少し難があり、現状ではAndroidスマホやGoogle Chrome(ブラウザ)などにしか対応していない点には注意が必要です。
その他
今回は「JPEG-XR」という画像形式について色々と情報をまとめてみました。
ご紹介した内容をざっくりまとめると、、
- 「JPEG-XR」は「JPEG」よりも高品質な描画が可能
- 「JPEG-XR」は普及率の点で難あり
- 他にも「WebP」などが競合規格として存在する
といった感じでご紹介してみました。
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