ネットに関する用語でよく目にするものとして、「ISDN」や「ADSL」などに見覚えは無いでしょうか?
なんとなく存在やニュアンスは知っているものの、具体的にどういったものか知らないという方も多いはず。
そこで今回は、「ISDN」と「ADSL」の違いについて詳しくまとめてみたいと思います。
「ISDN」とは
まずは「ISDN」の仕様と特徴についてご紹介していきます。
「ISDN」とは、「Integrated Services Digital Network」の頭文字を取った略称で電話回線を使ったデジタル通信サービスのことです。
「ISDN」が提供される以前は電話回線を使ったアナログ通信が主流だったため、転送速度や電話とインターネットの同時利用などに難がありました。
「ISDN」も同じく通信回線としては固定電話の電話線を使用しているんですが、デジタルデータを送受信することができます。
これによって転送速度もかなりアップし、インターネットの自由度がかなり向上しました。
「ADSL」とは
続いて「ADSL」について解説していきます。
「ADSL」とは、「Asymmetric Digital Subscriber Line」の略称で「ISDN」よりもより転送速度が強化されたサービスのことです。
使用している回線は同じく電話線なんですが、音声通話では使われていない部分を利用して通信するため、より効率的に送受信が可能なんです。
「ISDN」と「ADSL」の違い
では「ISDN」と「ADSL」の違いについて簡単にまとめてみたいと思います。
両回線の大きな違いとしては、とにかくインターネットの通信速度が挙げられます。
契約しているサービスの内容にもよりますが、一般的な通信速度としては以下のような感じになっています。
- ISDN:最大で約50~65 kbps
- ADSL:最大で約10~50Mbps(下り)
と言った感じで、およそ20~100倍もの速度差があるんです。
これだけ違うと、Webページの表示ひとつ取ってもかなりイライラ度に違いが出てくるかと思います。
現在は光回線が主流に
現在では通信設備の拡充や技術の向上などもあり、上記の2種類の回線はすでに主流ではなくなっています。
代わりに一般的になっている通信回線が「光通信」です。
電話線の代わりに専用の光ファイバーが使用され、通信速度や料金などに関してもかなりユーザーが利用しやすい環境になりました。
また、今後「5G」などのさらに新たな通信技術が提供されるとのことで、ネット環境にも大きな変化が訪れることが予想されています。
どんどん快適になる通信環境に置いて行かれないよう、常にアンテナを張っておきたいところですね。
まとめ
今回は、「ISDN」と「ADSL」の違いについて詳しくまとめてみました。
最近ではほとんど目にする機会もなくなってきましたが、一つの知識としてぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
この記事の内容が少しでも役に立てることを祈っています。
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