「iOS 12」から新たに実装された「スクリーンタイム」と言う機能はご存知ですか?
キャッチコピーとしては「デバイスの使用状況を把握する」ための機能と言うことですが、把握するだけでなく制限をかける機能なども搭載されているんです。
この「スクリーンタイム」を使うことで…
「普段自分が使い過ぎているアプリの使用時間などを把握・制限する」
「家族のiPhoneの各種機能に制限をかけて自分のiPhoneから管理する」
と言ったことが可能になるみたいです。
今回はこの「スクリーンタイム」について、使い方や制限をかけるとどうなるのかなどの情報について詳しくまとめてみたいと思います。
目次
「スクリーンタイム」とは
まず「スクリーンタイム」と言う機能について簡単にご紹介しておきましょう。
冒頭でも少し書きましたが、「iOS 12」から新たに搭載された機能の一つで、iPhone上での各アプリの使用時間などを計測し制限をかけることができる機能です。
制限と言っても、一定量を超えると通知を表示して目安として把握する程度の使い方から、別途パスワードを設定してガッチリ管理する使い方まで、用途に合わせて色々とカスタマイズすることが可能です。
次の項目で、実際に「スクリーンタイム」を使う方法について解説していきます。
「スクリーンタイム」の使い方
では「スクリーンタイム」を使う方法について順番に確認していきましょう。
「スクリーンタイム」を有効にする
まずはiPhoneの端末から「スクリーンタイム」の機能を有効にしてやる必要があります。
手順は以下の通りです。
- iPhoneの設定アプリを開く。
- 「スクリーンタイム」をタップする。
- 「スクリーンタイムをオンにする」をタップする。
- 「続ける」をタップする。
- デバイスが「自分用」か「子ども用」かを選択する。
これでとりあえず「スクリーンタイム」の機能を有効にすることができます。
有効化した時点からiPhoneの利用状況の計測が開始され、「スクリーンタイム」の画面からいつでも計測結果を確認することができます。
さらに「スクリーンタイム・パスコードを使用」をタップして、パスコードを設定しておくことで、制限の解除などを行う際にパスコードの入力が必要になります。
より強固な制限をかけたい場合は設定しておくといいかもしれません。
手順⑤の「自分用」か「子ども用」かの選択に関してですが、「子ども用」を選択した場合はそこからさらに、制限に関する設定画面が表示されます。
詳しくは「家族のiPhoneに制限をかける方法」にてご紹介します。
「スクリーンタイム」で管理できること
「スクリーンタイム」を有効化できたら、実際に管理できる内容についても確認しておきましょう。
「休止時間」の設定
iPhoneに対して「休止時間」を設定することができます。
「休止時間」として指定された時間帯は「電話」の機能と「許可してあるアプリ」しか使えない状態になります。
ちなみに「休止時間」突入の5分前には自動的に通知が入りますので、急に使用できなくなると言った心配はなさそうです。
「アプリの使用時間」を制限
インストールされているアプリをカテゴリ分けして、それぞれに対して1日に使用できる時間に制限をかけておくことができます。
カテゴリの種類としては、以下のような区分けになっています。
- SNS
- ゲーム
- エンターテイメント
- クリエイティブ
- 仕事効率化
- 教育
- 読書と調べ物
- 健康とフィットネス
- その他
例えば、普段「SNS」を見ている時間が長すぎるので制限したい場合なんかだと、「一日2時間までしかSNSアプリを開けなくする」と言った制限をかけることができます。
ちなみに1日の使用制限は、午前0時でリセットされます。
「常に許可するアプリ」の設定
「休止時間」の項目で触れた、「許可してあるアプリ」をこの項目で指定することができます。
ここで指定したアプリに関しては、「休止時間」中であっても使用することができます。
初期状態で、「電話」や「マップ」などのアプリが許可されていますが、もし不要であれば削除することも可能です。
「コンテンツとプライバシー」の制限
iPhone内で表示できるコンテンツの内容に関する制限や個人情報の表示や提供などのプライバシーに関する制限をかけることができます。
この項目は主に、保護者の方が子ども用のiPhoneに対して行う設定内容が集約されています。
例えば、R指定付きの映画や、ネット検索で不適切な内容を表示できないようにしたり、アプリの購入などに制限をかけたりと言った使い方ができます。
またこの項目から、勝手にパスワードを変更できないようにしておくことも可能です。
子どもiPhoneに制限をかける方法
子どもなどの家族のiPhoneに制限をかける場合は、2通りの方法があります。
自分と同じ「Apple ID」を共有して制限をかける場合
自分が使っている「Apple ID」でそのまま子ども用のiPhoneにもサインインして使用する方法です。
こちらの方法の場合は、新たにアカウントを作成する必要が無いので手っ取り早く設定できます。
ただし、自分のiPhoneから遠隔で子ども用iPhoneの制限に関する設定を操作することはできませんので注意してください。
手順としては、「スクリーンタイムを有効にする」の項目でご紹介した手順⑤にて「子ども用のデバイス」を選択すればOKです。
引き続き、制限に関する設定画面が表示されるので、画面に従って設定を進めていけば完了です。
子ども用の「Apple ID」を作成して制限をかける場合
子ども用に新たに「Apple ID」を作成して自分の「Apple ID」と「ファミリー共有」設定することで子ども用のiPhoneに制限をかける方法です。
こちらのメリットとしては、自分のiPhoneからでも子ども用iPhoneの制限に関する設定を遠隔操作できることです。
ただし、「ファミリー共有」と言う機能を利用するため、設定内容によっては位置情報や購入したアプリなどの情報が家族間で筒抜けになってしまいます。
「ファミリー共有」の設定や「Apple ID」の作成に、ある程度知識と手間がかかってしまう点で若干の注意が必要です。
手順としては、以下の通りです。
- 自分のiPhoneで「スクリーンタイム」を有効にする。
- 「ファミリーのスクリーンタイムを設定」をタップする。
- 「お子様を追加する」をタップして子ども用の「Apple ID」でサインインする。
※子ども用のアカウントがない場合は「お子様用アカウントを作成」から作成可能
あとは画面の案内に従って「ファミリー共有」に関する設定を済ませていけばOKです。
ただし、この方法で「スクリーンタイム」の制限を使用するためには、以下の条件があるので気を付けてください。
- 自分が「ファミリー共有」の管理者
- 保護者用・子ども用のiPhoneがどちらも「iOS 12」
- 子ども用の「Apple ID」の登録年齢が18歳以下
制限がかかるとどうなる?
実際にiPhoneに制限がかかるとどうなるかについても、簡単にご紹介しておきましょう。
制限がかかっているアプリは、暗くグレーアウトした状態になり、アプリ名の左側に「砂時計マーク」が表示されます。
その状態でアプリアイコンをタップして起動しようとすると、「時間制限」の警告画面が表示されてアプリは起動しません。
ただし、自分のiPhoneで制限をかけている場合は「制限を無視」をタップすることで簡単に解除できてしまうため、それほど拘束力は無さそうです。
子ども用iPhoneの場合は、「時間延長の許可を求める」の表示に変更され、タップすることでパスコード入力画面が表示されるため、勝手に解除することができなくなっていますのでご安心を。
まとめ
今回は、「iOS 12」で新しく搭載された「スクリーンタイム」の使い方などについて詳しくまとめてみました。
アップデート当初は、アプリの使用時間を表示するだけの機能かと思って放置していましたが、用途に合わせて様々な使い方ができる、意外と便利な機能っぽいですね。
特に子どもにiPhoneを持たせている保護者の方なんかには、設定も簡単で、手軽に管理できそうなので使い勝手がよさそうです。
iPhoneの使用状況を管理しておきたいって方は、ご紹介した内容を参考に、一度「スクリーンタイム」の機能を試してみてください♪
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