「mrt.exe」とは―これって必要？削除しても大丈夫？

WindowsPCを使っていると、機能がよくわからない謎のプログラムってよく目にするかと思います。

基本的にはそれぞれ必要な機能を担っているはずですが、場合によってはウィルスなどの悪意のある存在である可能性も否定できません。

今回は、そういった謎のプログラムの1つである「mrt.exe」というものについて詳しくまとめてみたいと思います。

「mrt.exe」とは

まず「mrt.exe」がどういった存在なのかについて簡単に解説しておきたいと思います。

「mrt.exe」というのは「Malicious software Removal Tool」の略称で、ウィルスやマルウェアなどの悪意を持ったソフトウェアを削除するためのプログラムのことです。

要はウィルス対策ソフトのようなもので、Microsoft社から発行されている正規のプログラムなのでひとまず安心してもらって大丈夫です。

基本的にはWindows Updateが実施されるタイミングで自動的に起動して、パソコン内を一通りチェックしてくれる役割を持っているようです。

別のウィルス対策ソフトがあっても「mrt.exe」は必要？

「mrt.exe」がMicrosoft社が発行する悪質なソフトウェアの削除ツールだと言うことはわかりました。

そこで気になるのが、すでに市販のウィルス対策ソフトなどをインストールしている場合でもこの「mrt.exe」が必要なのかどうかという点です。

確かにウィルスなどの悪意のあるソフトウェアを削除してくれるという機能だけ見ればどちらかだけでいいようにも思えますよね。

ただし「mrt.exe」はすでに感染してしまっている場合にのみ有効なプログラムであって、市販のウィルス対策ソフトのように事前の対策・予防などの機能はありません。

ですので基本的に別のウィルス対策ソフトがあるなら「mrt.exe」の必要性は低いため、手動で実行するほどの価値は無いといえるかと思います。

あくまでもWindows Update時の2重チェック的な意味合いで捉えておくといいんじゃないでしょうか。

ウィルスの偽装ファイルの可能性も…？

上記の通り、「mrt.exe」はMicrosoft社から発行されている安全なプログラムです。

ですが場合によっては悪意のあるウィルスなどが偽装しているファイルの可能性も考えられるんです。

基本的にこの「mrt.exe」が働くのは、Windows Update実施時と手動で起動した時に限られます。

つまり、特に何もしていない状況にもかかわらず「mrt.exe」が起動していた場合は、もしかするとそれは偽装したウィルスかもしれません。

木を隠すなら森の中ではありませんが、ウィルスがウィルス対策ツールを装って侵入しているなんてちょっと怖いですよね。

とにかく、なんとなく違和感を感じるようであれば、すぐに別のウィルス対策ソフトなどを使って一度パソコン内をスキャンしてみることをオススメします。

「mrt.exe」は削除しても大丈夫？

「mrt.exe」について、削除してしまっても問題ないかどうかって誰しも気になるポイントなんじゃないでしょうか。

これに関しては「mrt.exe」は削除してしまっても全く問題ありません。

と言うのも、Windows Updateを適用する度に強制的に「mrt.exe」が生成されるんです。

ある意味削除しても意味がないとも言えますが、もしなんとなく動作がおかしかったりウィルスの可能性を感じた場合には、遠慮なく削除してしまっても大丈夫です。

まとめ

今回は、謎のプログラム「mrt.exe」について色々と情報をまとめてみました。

ご紹介した内容をざっくり振り返ると、、

といった感じでまとめてみました。

Microsoft社製の安全なプログラムと言うことで、それほど不安になる必要はなさそうですが、違和感がある場合はちょっと注意してみるといいかもしれませんね。