「Photoshop」や「Painter」などの画像編集ソフトを使用する際、画像の保存形式として「PNG形式」を選択することができます。
この保存の際に「インターレースの有無」についての選択肢が表示された覚えはないでしょうか。
「インターレースって何?」
「それぞれどんなメリットがあるの?」
って感じでよく分からないまま保存していたって方も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、PNGファイルにおける「インターレース」の意味についてまとめてみたいと思います。
「インターレース」ってなに?
そもそも「インターレース」と言うのは動画や画像を伝送する際の技術のことで、全体像を細かく区切って徐々に描画していくことで伝送効率を向上させることができます。
逆にインターレースを使っていない方式のことを「ノンインターレース」や「プログレッシブ」と呼んだりします。
インターレースが使われているものとしてはテレビ放送が最もメジャーかと思います。
テレビの画面をスマホのカメラなどで撮影すると、上から下にザーッと波のようなノイズが流れていくのを見たことないですか?
これは、インターレース方式で描写されている映像をインターレースに対応していない機器で再生すると起こってしまう現象で、画質がかなり荒れてしまったり、白い波状のノイズが表示されてしまったりします。
PNGファイルにおける「インターレース」
動画編集などの際にも「インターレース」と言う単語を目にした方もいるかと思いますが、動画と静止画(画像)では同じインターレースでも少し描写の仕方に違いがあります。
動画の場合は、細かく線上に区切った映像データを上から順に描画していくイメージですが、静止画の場合では画像全体を荒くぼかしたようなデータを徐々に1枚のキレイな画像に収束させていくイメージになります。
冒頭でも書いた通り、画像編集ソフトなどで画像をPNG形式で保存した場合に「インターレースの有無」について選択肢が出てきます。
そこで「インターレース有り」で保存するだけで簡単にインターレース方式の画像を作成できます。
「インターレース」で保存するメリットは?
PNGファイルをインターレース方式で保存するメリットとしては、ファイルの伝送途中であってもモザイク状の荒い画像として早い段階で認識できることなどが挙げられます。
これは通信速度の遅い環境などで画像のやり取りを行う場合などに効果を発揮します。
ただ、光通信などの高速回線の環境が安定供給されるようになった現代では、画像ファイル1枚の転送にそれほど時間がかかることもほとんどなくなりました。
また、インターレース方式の方がファイルサイズ自体も少し大きくなってしまうため、PNGファイルをインターレース方式で保存するメリットは全く無いと言っていいかと思います。
ですので今までどちらで保存するか悩んでいたって方は、基本的には「インターレース無し」で保存しておいて問題ないかと思います。
まとめ
今回は、PNGファイルを保存する際の「インターレース」の存在について詳しくまとめてみました。
とりあえず、PNGファイルにおいては最近の環境ではほとんど意味の無い技術だということがわかってちょっとすっきりしましたね。
この記事が、皆さんの疑問の解決につながっていれば幸いです♪
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