「iPhoneは使用できません―iTunesに接続」
気付いたらiPhoneにこんな画面が出ていた…なんてことありませんか?
実はこうなってしまうと、事前にバックアップを取っていなかった場合、iPhone内のデータを復元できる可能性は絶望的です。
とは言え、なんらかの手段を取らなければそもそもiPhone自体が使用できない状態となっているため、状況に合わせてご紹介する対処法を試してみてください。
目次
「iPhoneは使用できません―iTunesに接続」が表示される原因
血の気も引きそうなこの「iPhoneは使用できません」の表示ですが、この画面になってしまう原因としては「ロック画面のパスコード入力のミス」であることがほとんどです。
朝の寝起き時や夜中うとうとしている時なんかに、ぼんやりした頭のままロック画面をいじってしまったり…
液晶のトラブルのせいでうまくパスコードが入力できず、気づいたらこの画面になっていたり…
シチュエーションとしては色々と考えられますが、とにかくiPhoneのロック画面でのパスコード入力を、規定の回数間違えてしまうとこの「iPhoneは使用できません」の画面が表示されます。
パスコード入力の規定回数に関しては以下の通りです。
- 入力ミス:6回目 → 1分間使用不可
- 入力ミス:7回目 → 5分間使用不可
- 入力ミス:8回目 → 15分間使用不可
- 入力ミス:9回目 → 60分間使用不可
- 入力ミス:10回目 → 60分間使用不可
- 入力ミス:11回目 → iTunesに接続するまで使用不可
つまり、「iPhoneは使用できません―iTunesに接続」が表示されているということは、ロック画面のパスコード入力を11回間違えてしまった状態であるということになりますね。
「iPhoneは使用できません―iTunesに接続」が出た時の対処法
「iPhoneは使用できません」が表示されてしまう原因については、ほとんどの場合パスコード入力のミスであるということが分かりましたが、続いて対処法について確認していきましょう。
ちなみにどのケースであったとしてもパソコンは必ず必要となります。
自分のパソコンが用意できない場合には、知人に借りたり、最寄りのApple Storeに依頼することで対応するようにしてください。
iTunesにバックアップデータがある場合
「iPhoneは使用できません」が表示されているiPhoneに関して、事前にiTunesでのバックアップ操作が済んでいる場合には比較的簡単な手順で、iPhoneを正常な状態に戻すことが可能です。
ただし、バックアップデータを保存した当時の状態にしか戻すことはできませんので、こういった万が一の事態に備えてこまめにバックアップを取っておくことが大切です。
iTunesにバックアップしたデータからiPhoneに復元する方法
- iPhoneと同期済みのパソコンを接続する。
- iTunesを起動する。
※この時点でパスコードの入力画面が表示される可能性あり。 - iTunesメニュー内の「iPhone」マークを選択する。
- 「iPhoneを復元」をクリックする。
- バックアップデータの日付を参考に復元したいデータを選択する。
- 復元処理が完了するまで待機する。
これで、うまくいけばバックアップ当時の状態にまでは戻すことが可能です。
ただし、手順②の時点でパスコードの入力画面が表示されてしまった場合には、正しいパスコードを入力する必要があります。
もしパスコード自体を忘れてしまって解除ができない場合には、後述のリカバリモードでの初期化を試してください。
iTunesにバックアップデータがない場合
iPhoneを一度もiTunesに接続したことがない場合や、iTunesとの接続時にパスコードを求められたものの忘れてしまった場合などには、iTunesの「リカバリモード」を使うことで、iPhoneのパスコードごと初期化することができます。
ただ、初期化の文字通りその時点でiPhone内のデータに関しては諦める必要がありますので、その辺を把握した上で手順を進めるようにしてください。
- iPhoneをパソコンに接続する。
- iTunesを起動する。
- iPhoneを強制再起動する。
- iPhone X, 8, 8Plus:音量ボタン(上)>音量ボタン(下)>サイドボタン(長押し)
- iPhone 7, 7Plus:サイドボタンと音量ボタン(下)を同時押し
- iPhone 6S以前:ホームボタンと電源ボタンを同時押し
- リカバリモードが起動するまで最後のボタンを押し続ける。
- 「復元」と「アップデート」のオプションが表示されたら「復元」を選択する。
- 復元が終わるまでしばらく待機する。
もしもの時にiPhoneが初期化されないために…
今回のように「iPhoneのロック画面のパスコード入力に10回以上失敗した」状況になってしまった場合、iPhone内の設定によっては自動的にすべてのデータが初期化されてしまう場合があります。
以下の手順で設定内容を確認しておきましょう。
- iPhoneの設定アプリを開く。
- 「Face IDとパスコード」をタップする。
- 「画面ロックのパスコード」を入力する。
- 最下部の「データを消去」の状態を確認。
この設定値がオンになっている場合、画面ロックのパスコード入力を10回間違った時点でiPhoneのデータがすべて消去されることになります。
セキュリティ面を考慮するのであればオンにしておくべきではあるものの、今回のような万が一の事態に遭遇した際に復元する間もなく初期化されてしまうため、任意でオフにしておくのもいいかもしれません。
まとめ
今回は、「iPhoneを使用できませんーiTunesに接続」が表示されてしまった場合の原因と対処法についてまとめてみました。
普段便利なiPhoneですが、セキュリティ上仕方ないとは言えこういった時に融通が利かないのもiPhoneの特徴です。
急な事態に慌てることの無いように、普段からデータのバックアップを心掛けるのと、iTunesを使っての初期化方法について覚えておくようにしましょう。
⇒【絶望】iPhoneで10回パスコード間違えて使えなくなった時に復元した方法
⇒【iPhone】初期化を強制的に行う方法―実際に初期化もしてみた
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